看護学校では高校を卒業してすぐに入学してきた学生やこれまでにある一定期間の社会人経験を経て入学してきた人、子育てがひと段落したためかねてからの夢であった看護師資格取得のために入学してきた主婦の方など様々な年代の学生が入学してきました。
そして1クラス40名のうち10名が男子学生でした。
そのため女性特有のギスギスした学校生活ではなくクラス全員が看護師資格取得目標に向かって精進する仲間のような存在でした。
とりわけ年齢の高い人たちは授業や実習への取り組みの意識は非常に高く成績も良かったです。
看護学校での3年間の学校生活はあっという間に過ぎていきました。
初年度は各看護科目の授業がメインで各論終了ごとに認定試験が行われました。
授業内容も医療知識についての範囲が広く予習、復習は欠かせませんでしたが、合わせて認定試験対策も行っていかなければならず必然的に勉強量は大変多いものでした。
さらに授業の合間には学校内で実習室を利用しての看護技術の演習を行うなど座学、演習と忙しい日々を送ることになります。
2年次になると授業ではさらに専門性が増して内容も複雑になっていきます。
そしていよいよ各病院での基礎看護実習が始まります。
基礎看護実習ではグループごとに分かれて行うためグループメンバーとの協調性が欠かせません。
看護師も医療チームの一員ですので隣地実習はそうした協調性を養うことができる絶好の機会となります。
そうして3年次になるといよいよ専門課程に応じた隣地実習に入っていきます。
隣地実習は患者さんの症例を通して学ぶことが多く、そのほとんどが看護師国家試験につながっていくものです。
実習中は患者さんとのかかわりや記録などで睡眠時間も削られてしまうほどですがグループメンバーや教員の支えもあり乗り越えていくことができました。
看護学校での時間はその後の看護師生活に大きな影響を与えるほど貴重な経験であり大切な仲間に出会う場でもあります。