看護師になったのは夫と離婚したからです。
子供の親権は私になり生活のために働かなければなりませんでした。
しかし、朝から晩まで働いてもなかなか良い給料はもらえず、子供二人を抱えて生活は厳しいものでした。
将来子供たちに教育費としてお金がたくさん必要になると感じ「転職しよう」と思い立ち公共職業安定所を利用したところ、「自治体の補助金を使った看護学校に通い看護師の資格を取得したらどうですか」と勧められました。
幸い、両親も健在だったので、子供の面倒を見てもらいながら昼間は看護学校へ夜は系列の病院で働きました。
その後、無事に看護師の資格を取得し働けるようになったのですが、しばらくは、夜に働いていた病院でそのまま勤務することになりました。
今までは、「看護助手」的な働き方だったので仕事内容も補助的業務が多かったのですが、正式な看護師になってからは入院患者さんのお世話に始まり、様々な仕事を与えられるようになり一人に対する負担も多くなってきました。
大きな病院だったのですが、夜勤の時はたった2人で多くの入院患者さんを見なければならず、夜中に何回もナースコールが鳴るので心身ともに疲れてしまいました。
仮眠をとる暇もなくてほとんど徹夜状態です。
患者さんから「ありがとう」と言われることも多くてやりがいを感じていたのですが、40代の私には体力的につらくて「このままでは体がもたないから辞めたい」と思い転職しました。
転職した先の病院は個人病院なので週に必ず二日はお休みがあり、夜勤がなくて、日勤だけ勤務なので体もずいぶん楽になりました。
ほかにも良かったこととしては、遅くても8時には帰れるようになったので子供と過ごす時間も増えたことです。
子供たちにも笑顔が戻り「転職してよかったな」と感じています。
看護師は求人も多いので、働くほうにも比較的選べる権利があり、自分の生き方や働き方によって転職を繰り返していくのもいいと思います。