病院独自の奨学金制度をご存知でしょうか?
現在、看護師の需要は大変大きく、病院付属の看護学校が多くあります。
「まずは、学費の安い公立を第一志望に!でも第二、第三志望はどのように選んだらいいのだろう?」
と考えておられる方も多くいるのではないのでしょうか。
私立看護学校まで視野を広げていくと選択肢があまりにも多くなってしまうかもしれません。
そのような時には、病院独自の奨学金制度を調べましょう。
病院独自の奨学金制度とは
病院付属の看護専門学校は、公立の看護学校に比べ学費が高いのが特徴ですが、病院独自の奨学金制度を持っている学校が多く、そのため、ある一定の条件を満たせば公立の看護専門学校と大きな学費の差なく看護師を目指すことができます。
病院独自の奨学金制度を利用することの利点は、学校の定める病院や指定施設で一定期間以上務めることを条件に返済義務なしとしていることです。
この返済義務なしとなる条件をよく確認しておくのが大切です。
指定施設にあなたが望む雇用環境がありやりたい仕事であれば、定められた期間、継続して勤務することで返済義務なしで独自の奨学金制度を利用することができます。
独自の奨学金制度を利用する場合は、指定されている施設の評判なども含めてよく調査し、考えて受験校を決めるとよいでしょう。
公立の看護専門学校との差額
具体的に奨学金制度を利用すると、公立の看護専門学校とどれくらいの差になるのか考えてみましょう。
まず、公立の看護専門学校の平均的な3年間の学費は36万円です。
しかし、例えばある私立の看護学校に奨学金を利用せず進学すると、215万ほどになってしまいます。
ここで、奨学金制度を利用するとどのようになるでしょうか。
この学校では月額5万円が3年間貸付されます。
その合計金額は180万円です。
返済義務なしとなる条件を満たすよう、卒業後就職するなら
実質215-180=35万円となり、公立の看護学校36万円よりも安くなるのです。
もちろん、学費だけで志望校を決めるのはよくないですが、学費の負担を減らせて、自分の希望に近い看護学校の独自奨学金であれば、選択肢のひとつとして考えてもいいでしょう。
公立の学校は一般的に偏差値も倍率も高くなるので、病院独自の奨学金制度を利用して私立にも目を向けると、進学可能な学校が増え選択肢も広がるでしょう。