保健師は看護系の資格のなかでも近年人気が高まっている資格です。
主な業務は人々の病気やケガを予防するために生活習慣の改善や健康診断の是正、乳幼児の発達診断などを行いますが、企業や学校でのメンタルヘルスケアにも参加するなどその活躍の場は拡がっています。
心の健康を健やかに保つためにもちろん看護師資格も持っているため病院で働くこともできます。
特に健診センターなどの施設を有している病院などではその能力を大いに発揮することができます。
また年収面でも看護師に比べておよそ90万円前後高くなるなど待遇面も充実しているといえます。
国家資格である保健師になるためには国家試験に合格する必要がありますが、その前提として看護師免許を取得しておかなければなりません。
すなわち看護師資格を持っており所定の養成学校で1年以上学ぶことで保健師の国家試験の受験資格が与えられるわけです。
近年では看護学校のなかでも看護大学が増え続けている影響から4年制卒業者の看護師資格保有者が多く見られるようになってきました。
看護大学の場合、卒業と同時に看護師と保健師双方の国家試験受験資格を与えられるため、同時期に両方の国家試験を受験することができ効率的に学習することが可能となります。
そのようなことから看護大学への入学希望者が増えているといった背景もあります。
しかし経済的な理由や年齢的な理由から4年間かけて看護大学を卒業することが困難な状況の場合は看護専門学校を選択するのがほとんどです。
そして看護専門学校で2年間もしくは3年間の学校生活をこなして看護師国家試験に合格し看護師免許を取得してから保健師養成学校に進学するわけです。
もちろん看護専門学校でも3年次の編入制度を活用して看護大学に編入することも可能です。
しかし看護学校や養成学校は数百万円単位で授業料や実習費がかかってしまうため個人で負担するにはかなりの高額となってしまいます。
そんなときは病院独自の奨学金や都道府県の支援制度などを利用して費用の負担軽減を図ることができます。
保健師は看護師同様に人の命や健康に密接に関わる職種であるため専門知識や技術はもちろんのこと、人にやさしく接することのできる気持ちや的確な判断力も求められます。
また現在健康に不安を抱えてらっしゃる人々にはその訴えを聞いてどのように解消していくか行動していく能力も必要です。
それでも保健師は病気やケガに立ち向かいケアしていく素晴らしい職種であるといえます。