「看護師等修学資金」という制度をご存知でしょうか?
看護学校へ進学を検討している人で金銭的な不安がある人はぜひ知っておきたい制度です。
看護師は不況に左右されることなく資格さえもっていれば全国の至るところで働くことができるため人気のある職業です。
近年では法律改正に伴い女性ばかりでなく男性看護師の姿も多くみられるようになってきました。
このことは医療現場において患者さんの入浴業務や夜勤業務など力仕事や体力を使用する場面で男性の存在は非常に大きいともいえます。
また看護師資格取得後は病院だけでなく老人ホームなどの介護施設やクリニック、訪問看護や企業のアドバイザーなど勤務先は多く、政府の在宅医療推進に向けても活躍のフィールドはますます拡がっています。
そんな看護師資格を取得するためには看護学校に通う必要があります。
一般的に看護専門学校では2年間~3年間にかけて医療知識についての授業や臨床実習を行い国家試験受験資格を得ることができます。
入学希望者も高校卒業後者や社会人経験者、子育てがひと段落し資格取得を目指す主婦の方などその年代や経歴は様々ですが、目指す目標は同じですので看護学校では切磋琢磨しながら学校生活を送ることになります。
このような学生のなかには金銭的な理由で学校生活を続けていくのが困難な学生も多くいます。
看護学校では入学金のほかにも半期ごとの授業料や校内で行われる実習費や教材費など決して安価ではない学費が必要となってきます。
そのほかにも学生の間は科目ごとの試験も多く、隣地実習では朝から夕方まで数か月間通い続けなければなりません。
そのためアルバイト勤務が難しい状況でありその間の生活費も捻出しなければならないのです。
そこでおすすめなのが「看護師等修学資金」の活用です。
「看護師等修学資金」のすすめ
「看護師等修学資金」とは看護職員の確保および質の向上を図るため将来的に看護師免許を取得後ある一定期間の間指定施設において看護職員として業務に従事する者に対して修学資金を貸与するというものです。
「看護師等修学資金」は各都道府県で実施されているため指定施設は同一県内でなければなりません。
そのため、例えば兵庫県の「看護師等修学資金」を貸与希望する場合、資格取得後は兵庫県内の指定施設に勤務従事する必要があります。
そしてある一定期間勤務に従事すれば貸与された分は返還する必要がなくなります。
反対に途中で退職してしまった場合は勤務年数に応じた一部貸与額を返還しなければならなくなります。
このように「看護師等修学資金」は経済的には大変負担が軽くなる制度ですが、利用する場合は卒業後に自分のやりたい看護業務を行うことができるかどうかしっかりと検討してから利用するほうがよいでしょう。
「看護師等修学資金」の貸与額は国公立の看護専門学校で毎月32000円、私立の看護専門学校で毎月36000円が支給されます。
もちろん准看護師の看護専門学校でも支給され、国公立の場合、毎月15000円、私立の場合ですと毎月21000円が支給されます。
看護師の資格職得のため「看護師等修学資金」のような制度を積極的に利用し有意義な看護学校生活を送っていきましょう。