看護師になるには、一般的に看護学校に通って国家試験に合格する必要があります。
看護師の養成機関には、大学・短大・専門学校がありますが、学生数が最も多いのは看護専門学校です。
そして看護専門学校には、一般入試とは別に、社会人のための「社会人入試」を実施しているところも多くあります。
これは社会人のための特別枠扱いで、学科試験はほとんどなく、面接と小論文が主体となります。
このほかに志望動機を記す出願書類があり、これらの総合評価で合否が決定されます。
学科試験がないということで人気が高く、競争率も当然高くなりますので万全な準備が必要です。
この特別枠では人間性を重視するため特に面接が重要とされています。
看護学校の面接対策
質問されることはある程度想定できます。
たとえば、「なぜ、いったん社会人となりながら改めて看護師を目指すのか」とか、「数多くある看護学校の中から、なぜこの学校を選んで受験したのか」といった質問は必ずあると考えておいた方がいいでしょう。
前者の質問にはそれぞれの状況によって答え方は変わると思います。
それでも、看護師を志したきっかけ思いといったものはあるはずです。
きっかけとなった出来事などがあればそれをわかりやすく説明する必要があります。
また、幼いころにあこがれながら家庭の事情などで実現できず、それでも夢をあきらめきれずに改めて挑戦した、というケースもあるでしょう。その強い思いが聞く人に伝わるような話し方を考えておきましょう。
後者の質問に答えるには、その学校の情報を調べておくことが必要です。
知り合いに卒業生、在校生などがいれば話を聞いておくと参考になります。
このほかにも、いろいろ質問を想定してわかりやすく答える練習をしておく必要があります。
下記の看護学校の受験体験談で実際の受験の様子を掲載しています。
看護学校の受験体験談
- 2016.10.27 大学中退から社会人経験を経て看護学校受験を決意しました。
- 2016.10.24 私が看護学校に合格したのは、小論文を得意としていたからだと思います。
- 2016.10.21 面接で聞かれる事が多かったのは「看護観」でした。
- 2016.10.18 看護師だった母に憧れて看護学校への受験を決めていました。
- 2016.10.17 5年間の社会人経験を経て看護学校受験を決意しました。
看護学校の小論文対策
小論文は、過去にどのような設問があったかを調べて、対策を立てます。
基本的には社会常識、時事問題などがテーマとなることが多いので新聞を読んでおくようにしましょう。
新聞は社会生活を送る上で最低限必要な情報が掲載されています。
見出しだけでもチェックしておけば、世の中の流れがわかります。
医療、看護に関係する記事は見出しだけでなく本文にも目を通しておきます。
直接、医療、看護に関係がないと思われる記事でも、見出しで興味をひかれたものはリード、第1段落だけでも読むようにします。
そうしたことによって視野が広がり考えが深くなります。
そうした広い視野は、小論文作成の際に強力な武器になるはずです。
新聞は多くの人に情報を伝える必要上わかりやすい文章で書かれています。
新聞の文章を読むことは、わかりやすい文章を書く参考にもなります。
一般入試と併願するのが賢明
志望動機を記す出願書類は事前に用意できるのですから時間をかけて準備しましょう。
一度書いたものを読み直して推敲し自分なりにベストだと思えるものにしてから提出しましょう。
確かに、現在看護業界で社会人としての経験を持つ看護師は重要視され採用も増えています。
新人看護師より社会人出身の看護師を優先して採用する病院も増えています。
それでも最初に書いたように、社会人入試は人気が高く、競争率も高くなります。
ですから、特別枠の入試だけにかけるのはやはり危険です。
一般入試と併願するのが賢明です。
一般入試でも面接と小論文は行われますので、上に書いたような準備は無駄になりませんし、社会人入試の方が先に行われることが多いので、一般入試の際の参考にもなります。
いずれにしろ、社会での経験は看護師として、必ず生きるはずですし社会もそれを求めています。
「看護師になりたい」という強い思いを実現するため、志を再確認し受験の準備に万全を期すようにしたいものです。
まずは看護学校へ資料請求をして、志望する看護学校が決まったら、必ずオープンキャンパスや体験入学に参加しましょう。
看護学校の受験について不安なことなどを質問することができますし、入学にあたって不安なことも質問できます。
また、過去問題は各看護学校のホームページから入手することができる場合があるのでチェックしてみましょう。